千葉でも16病院が妊婦受け入れ断る
奈良県橿原市で妊娠中の女性(38)が、相次いで病院に受け入れを断られ死産したことが問題となっている中、千葉市でも06年、妊娠中の30代の女性が病院への救急搬送を16回断られていたことがわかった。 ・・(中略)・・ 女性にはかかりつけの病院はなかったという。 札幌でも同様なことがあったようですが、 http://www.excite.co.jp/News/society/20070904110037/Kyodo_OT_CO2007090401000166.html これらのニュースで共通しているのは「かかりつけ医」がいなかった事です。 かかりつけ医がいるほうが良いに決まっていますが、引越しされるケースなどもありますし、 本人が妊娠に気がつかないケースもありますでしょうから、100%というのは無理だと思います。 「かかりつけ医」がいる妊婦さんは、出産というイベントに対しての「備え」と考えると 防災の話と一緒かと思います。 地震の備えを一切していない人(例えば私のことですが)は、今地震が起きたらそこにあるステレオに襲われたり、棚が降って来るんだろうなと思います。 地震の怖さは承知しているつもりですが、つっかえ棒とか買わなくてはいけないですし、いろいろお金がかかってしまうので、したくても出来ないというところでしょうか。無論その際のリスクは承知で自己責任なのは当然です。 だからといって、声を大にして言える話ではありません。 災害時にもし私を救出してくれる人がいたならば、私の救出には棚やらステレオの下敷きになっているので、貴重な時間と労力を費やすことになるでしょう。 そのせいで救えるはずの人が救えなくなったら私はとんでもない大ばか者です。(反省) さて話は戻りますが、現在の産科医不足は深刻ですし、すぐに医師の数が倍増するわけでもありません。結局患者さん(妊婦さん)自身にがんばってもらわないことにはどうしようもないことだと思っています。 そして、がんばれるような環境作りに少しでも貢献していくのが私の役目だと思います。 備えと違う視点で考えると・・・ 妊婦さんと医療スタッフは同じ船に乗って出産という港を目指しているわけで、 妊婦さんが良いお産を迎えるためには、 お互いを理解し、協力しあっていく姿勢が必要なのだと思います。 かかりつけ医のいない妊婦さんは、大海原を一人でボートを漕いでいる感じでしょうか。 で、救急搬送は海上保安庁の艇やヘリコプターの緊急出動の話かなと思います。
by medbb
| 2007-09-07 01:29
| 医学・医療系
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